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2009年 老いてきたけれど
1994年生まれのサイが、15歳という、ひとつの節目の年齢になった2009年。 今まで散歩中出会った老犬の飼い主さん達が、「13歳?まだ若いわ。14、5歳 ぐらいから、一気に老けるよ。」と言っておられたとおり、この年サイは、急速に 老いてきました。このようなページを作ると、老けていく過程を露呈するようで、 サイには申し訳ないけれど、ひとつの記録として残したいと思い、作ることにし ました。サイのこのような変化を公開しながらも、まだまだこれからも元気でい てくれて、20歳まで頑張って生き続けてほしいと願い、、、 ところが、このページを作っている途中から、急激にサイは弱っていき、2010 年が明けて間もなく、私の腕の中でサイは眠ってしまいました。それからしばら くは、続きを書く気持ちになれませんでした。やっと再び書こうとしたのは、かな り月日が経ってからのことです。こんな風に、途中で一旦書くことを止めていた ので、文章の書き方が少し不自然なところがあると思います。また、まとまりに 欠けるかもしれません。 サイが眠った直後も、ブログは無我夢中で書いていたのですが、ここにこうし て書いていると、実につらいものがあります。でも、サイのことを、本館の中で も最後まできちんと伝えておきたいので、頑張って書きました。その時のことを 思い出し、再び涙することもありましたが。。。 では、サイが眠る前の2009年の様子を、ご覧ください。 |
前年に比べれば、雪の少なかった1、2月。 朝起きて雪が積もっている日も、そんなに 多くはなかったけれど、こうして冷たい雪 道を歩くのは、そろそろ老いた体には堪え ていたのかもしれません。 |
寒い冬の日も、気持ちよく晴れると、ma-saちゃんから「出かけようメール」 が届き、車に乗せて連れてもらいました。若い翔くんから元気をもらい、普 段とは違う散歩ができ、サイも私も楽しい時間を過ごすことができました。 下の、宝ヶ池公園でのデートでは、かなり暖かかったので、こうしてハァハァ と口を開けるようになっています。 |
この2枚は、それぞれ、わんこOKのお店でくつろいでいる時のサイ。今となっては、す ごく懐かしい、まんまる顔のサイ子です。 |
毎年「来年もこうして桜を見る ことができたら、、、」と思いな がら散歩をするのですが、こ の年もやはりそう思って、サイ と一緒に桜を楽しみました。 |
桜の季節が終わる頃から、サイの便の調子が悪くなってきました。緩くて、それがしばらく続き、 外から帰って来ると、ガレージ内でしてしまっていることもありました。病院へ連れて行き、とり あえず薬を飲ませ、様子を見ることに。。。 薬を飲ませると便は落ち着きますが、しばらく飲ませないでいると、またまた軟便に。。。 5月になり、血液検査や、レントゲン、エコーと、、、、診察も次の段階を踏むことになりました。検 査の結果、「膵炎」と診断され、その時の体重が7キロ台。ぽっちゃりしていた頃は、12〜3キロ あったのですから、かなり痩せてしまったことになります。サイちゃん、そんなに痩せて、大丈夫 かぁ〜? |
散歩をしていると、今までしなかったような足の引きずり方をしていることに気づく。 地面に足か爪が擦れて、「ザザ〜」というような音がすることが多くなった。 |
この写真では、まだぽっちゃりな サイに見えるのですが・・・。 とにかく暇があったら眠るサイ。 こんなにカメラを近づけても起き ません。撮りながらあまりの可笑 しさに笑ってしまいました。そして この傑作な写真が、後に、和んこ 堂さんで募集されていた「面白写 真コンテスト」で6位入賞という快 挙を成し遂げたのです! |
薬が切れると便が緩くなる状態だったので、またまた病院へ。そして再度検査。やはり、膵臓が 弱っていることに違いないのですが、もっと調べようとCT検査をしたり、開腹手術をしたりするこ とは、サイの年齢では無理なようです。そしてたとえその検査の結果「膵臓癌」だと診断されて も、その腫瘍を取り去る手術も無理。。。なので、今まで通り、薬を飲ませて様子を見ていくしか ないのです。病院でこの話をされ、夜の帰り道自転車を漕ぎながら、涙が溢れ前が見えにくく なったまま家に着き、玄関で眠っていたサイを思わず起こして抱きしめました。 |
この頃から、散歩中にわんこ連れのお友達に会 うと、「痩せたなぁ。」って言われるようになりまし た。 |
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暑い夏に散歩させるのは可哀想だったけれど、 ゆっくり、ゆっくりと、できるだけお日様が高くない 時間にサイのペースで歩かせました。 |
前の年の終わり頃から、耳が遠くなったと思っていたが、どうやらほとんど聞こえない ようだ。「サイちゃん!」と名前を呼んでもこっちを向かないのは、面倒くさいからかと 思っていたが、名前を呼びながらそばに寄っていくと、私に気づいた途端「はっ!」と ビックリするところを見ると、やはり聞こえていないらしい。目は全く見えないわけでは ないが、見えにくくなっているのは確かである。夜の散歩中、車のライトをひどく眩し がり、駐車禁止などのつい立てが道に置いてあると、急にびっくりして立ち止まること も多い。 |
力が入らなくてこういうポーズをとるのか、ただ暑いからなのか、 わかりませんが、とにかく全身の力を抜いて寝ている姿が、たま らなく可愛くて、ついついカメラを向けたくなってしまいます。 |
息子達が子供の頃、一度だけ海水浴を兼ねて泊まりで出かけたこ とがあったのですが、あいにくの雨でした。それ以来出かけていない ので、サイは海を見たことがありません。海ではなく、湖ですが、初 めて青く広がる水面を見て喜んでくれたでしょうか?ただこの日、9 月に入ったというのにすごい暑さで、砂の上がかなり暑かったので、 ちょっと可哀想なことをしてしまいました。来年も見に連れて行きた い・・・。 |
この日撮ったお気に入りのショット。 もう少し若ければ、浸からせたの ですが。。。 |
上の琵琶湖での写真を撮る前に、まず行ったところがあります。それは、和んこ堂さん。 4匹の黒柴ちゃん達と、パパさんママさんによる、様々なわんこグッズが魅力で、ショップ は次から次とお客様が絶えない様子でした。 |
9月に行った時にお庭にい たのは花火ちゃん。10月に は、花火ちゃんと綱手ちゃん が迎えてくれました。 |
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和んこ堂さんで作ってもらっ たちびサイちゃん。サイが幼 かった頃を思い出します。こ れは10月の知恩寺での手 作り市で受け取りました。 |
この年は、お友達わんこに会えることが多かったです。仲良くさせてもらっている RUNさんちの舞ちゃんと心ちゃんにも会うことができました。舞ちゃんはサイの親 戚わんこ。そして心ちゃんは、最近のサイを若々しくした感じにそっくり。なんだか 縁を感じます。 |
3匹を並べて撮るのは本 当に難しかった! 舞ちゃんと心ちゃん、また サイに会いに来てね〜♪ |
そして、わんこ同伴ではありませんでしたが、遠くからもお友達が、サイに会いに やって来てくださいました。 |
すもも母さんとSasukeBooさんは、 初めてサイに会ってくださいました。 chobiponさんと共に京都にお泊りに なられ、RUNさん、beさん、ma-saち ゃんと私京都組のお友達も、サイと 一緒に散歩してくださって、私はと てもとても嬉しかったです。 |
そして同じ月の末には、HP作成ですっごくお世話になったみきちゃんが、可愛い ぽちちゃんとまるくんを連れて、やって来てくれました。 |
サイがもっと若かったら、きっと ぽちちゃんやまるくんに対して、 ガウガウしていたと思います。古 いお友達(笑)にもサイに会って もらえて、この年は本当に有意 義でした。 |
歩き方に変化が出て来た。かなり前からペースが遅くはなっていたが、11月になって特 に、ゆっくりしか歩かない。散歩の後半になって、家が近づいてくると、自分から歩こうと するが、前半はもっぱら、私がリードを引っ張りながらかなり遅い速度で歩く。すれ違う 知人にも、「老けたなぁ。でも頑張りやぁ。」と声をかけられるが、サイの耳には聞こえな い。 |
歩く速度が遅くなったと共に、なんとなく元気がなく、便の緩さも なかなか改善しないので、届いたばかりのカートに乗り病院へ! |
太っていた頃は12、3キロあった 体重が、5月には7キロ台に落ち そしてこの時には6キロ台にまで 減ってしまい、先生も思わず、「段 々痩せていきますねぇ。。。」と。 何でもいいから、サイが食べる物 をしっかり食べさせないと・・・と、 今まで食欲の無さを気にとめなか ったことを反省しました。 これからは様子を見ながら、しっ かりと薬を飲ませることになりまし た。 |
少し前から、狭いところに顔を突っ込むことが多くなった。そして出られなくて困っている ことも時々ある。痴呆症のひとつの症状らしいが。。。 |
この散歩道の川は、季節の移り変わりを楽しむ絶好のスポットです。 |
またまたサイにお客様です。実に3年前にお会いして以来のなおなお母さん。 前日まで予想していなかっただけに、感動的な再会となりました。 |
とても穏やかな晴天の日だったので、 川沿いにあるカフェへ行き、一緒にラ ンチを楽しみました。 この時、なおなお母さんは、サイの様 子をご覧になって、「これからは、ずっ とお部屋で過ごさせてあげた方がいい ですよ。」とアドバイスしてくださり、迷 っていた介護用サークルの購入を、即 決断したのです。 |
なおなお母さんが来られた日の翌々日、とんでもない事件というか、私の過失 によるアクシデントが起こりました。今思い出しても、震えてしまいます。しかし、 それがきっかけで、サイが命拾いしたのも事実です。それについてはここには 書きません。ブログのこの日の記事をご覧ください。 |
これからどんどん寒くなる前の、 穏やかな日中に、「きょうしか ないかも!」と下鴨神社へ連れ て行きました。目的は、、、翌年 の年賀状用の撮影です。参拝 されている人の多くが、「可愛い わねぇ。」って言ってくださって、 内心「そやろ、そやろ〜?」と頷 いていた私。砂利道なので、カ ートがうまく進まず、思っていた 場所で撮ることはできませんで したが、なんとかモデルをしてく れました。 |
11月に、なおなお母さんが帰られてから すぐに注文したサークルでしたが、12月 になってやっと届きました。部屋がますま す狭くなったけれど、サイはなかなか快 適そうです。これで、ぐるぐる回っても大 丈夫! |
この年は、なんてお客様が多いことでしょう!前から「近くへ来られたら寄って くださいね。」と声をかけておいた、こむわんこさんが、ご用事の前にサイに会い に来てくださいました。ma-saちゃんも、翔くんを連れて来てくれました。 |
家族以外の人に、サイが抱っこ してもらって写真を撮ったのは、 こむわんこさんが初めてです。 サイちゃん、よかったなぁ〜! 翔くんも、サイのことを心配して くれています(笑) |
「抱っこ」と言えば、すっかり、「自由自在に抱っこさせてくれるわんこ」になったサイ。 暇さえあれば、サークルに入って抱っこしまくり、スリスリくっ付いて、至福の時を過ご しました。 |
主人に、「早く!こうして抱っこしてる ところ、撮って! 撮って!」と叫んで こんな嬉しいショットが撮れました。 |
11月のアクシデント以来、サイのことをずっと心配しつつも、なかなか帰って来れなか った長男が、1泊だけ帰宅しました。 |
年末年始帰って来れなかった長男がサイを抱っこ したのは、この日が最後でした。。。 |
ma-saちゃんに車に乗せてもらってどこかお出かけするのが無理に なってきたので、暖かな日を待って、いつもの川沿いの散歩道を、 翔くんと一緒にデートしました。 |
カートに乗っているサイを見て、 ちょっと不思議そうな翔くん。 カフェでは、「ジロジロワタシを 見んといてワン!」と、歯をむき 出して起こるほどの元気が、ま だ残っているサイでした。 右下の写真は、ma-saちゃんが 撮ってくれた、すごくお気に入り の写真です。 |
前月末に病院へ連れて行った時、「まだまだ大丈夫ですよね?」と先生に聞いた ところ、「年単位では無理ですよ。」と悲しいお答えをされました。「え?あと1ヶ月 ってことなんて、ないですよね!」と突っ込んで聞くと、そんなことはないだろうと おっしゃいました。「あと数ヶ月」と言われても、1年以上生きたわんこもいるのだ からと、なんとかサイにはもっともっと長生きしてほしいと、切実に願い、年末を過 ごしました。主人は、「無理をさせてはサイ子が可哀想や。」と言ってましたが。。。 |
被る洋服も、抵抗なく着るようになったサイに、 ホームセンターで激安の洋服を何枚か買い、 着せてやりました。散歩に出る時には、その上 から、昨冬まで着ていたジャケットを羽織らせ ました。ピチピチだったのに、それでもブカブカ で。。。最大12,3キロあった体重が、この頃、 6キロ台まで落ちていたのですから、当然とい えば当然ですが、あまりにも哀れなやつれ方 でした。 |
上にも、私がサイを抱っこしている写真が何枚かありますが、 もっと見てもらっていいですか〜? |
とにかく、苦しまずに、かつできるだけ長く生きてほしい、、、そんな自分勝手な願い を抱き2009年を終えました。サイはこの時、どんな想いで毎日過ごしていたのか、聞 けるものなら聞いてみたかったです。 |
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